北京紀行11

ニーハオ。
レトロな通りに下ろされる。「夕方までここを散策しててね」とガイドさんの放置がはじまる。もうなれっこなのでレトロな通りを散策する。ちょっとオシャレなカフェの前で3組も結婚写真の撮影会があって通りを塞いでいる。北京ではオシャレなホテルの前やオシャレなカフェの前で結婚写真を撮るのが新婚カップルの間で流行しているようで、そんなウエディングドレスのカップルを何組も見かけた。
この通りには「東京おしゃれ」みたいな看板を掲げているお店があったが中を覗いてみたら全然おしゃれじゃなかったし、商品はメイドインチャイナだった。
夕食は宮廷料理レストランに行った。宮廷衣装を着た店員が出迎えてくれて王侯貴族気分が味わえる。担当の給仕さんが料理を運んでくるたびに「アヒル」「ニワトリ」「サカナ」とたどたどしい日本語だけど笑顔付きで材料を教えてくれた。今まで、北京では愛想の悪い接客しか受けてこなかったので、「なんて良いウエイトレスさんでしょうと。」と父母とちょっとの笑顔に感動し心を温めた。
食後、店を離れたあと尿意をもよおした。食事のビールの影響だろう。急遽、公衆便所によってもらう。隣の個室から唸る声が聞こえる。唸り続ける合間合間に時々「うふふふ」と笑い声をはさんでくる。怖かった。