運命の人

今週のお題「私のアイドル」
去年の6月2日に踵を返された人が運命の人だったに違いないと思い続け、犯人は現場に戻るという刑事ドラマの鉄則に従い一年後同じ場所へ向かおうとした。その前日、疲れをため込みすぎた体に深酒をしてしまったので当日は寝過ごした。グダグダと一日をすごしていると運命の人が展望台で待ち続けているヴィジョンが見えた。そんなに長く待たせては申し訳ないという後悔の念に憑りつかれた。そして、一週間後も待っているだろうということで一週間後に展望台へ向かった。今、美術館の催しは「ワンピース展」になっていてワンピースブームに乗り遅れてしまっている私は美術館へは入場しなかった。「ドラゴンボール展」や「北斗の拳展」なら行けたのだけれども。
展望台を一周した。運命の人は待ってはいなかった。星への願いや月への祈りが足りなかったのかもしれない。